
| 2006年 3月27日 | |
参議院本会議<賛成討論> | |
| 私は、自由民主党、公明党を代表して、ただいま議題となりました平成18年度予算三案に関しまして、賛成の立場から討論いたします。 さて、興奮冷めやらぬところですが、先日、ワールド・ベースボール・クラシックにおいて、日本が初代世界一の栄冠に輝きました。二次リーグでの敗退といった崖っぷちからの起死回生であるだけに、選手はもとより、日本国民の喜びもひとしおであります。 最高56%というテレビの視聴率をみると、まさに全国民を巻き込んでの熱狂でしたが、今回の野球ドラマは、勝利への強い執念があったればこそ、多くの人に感動を与えたのだと思います。 負けてもあきらめない、逆境にあってもくじけない、勝利を信じて再挑戦する姿は、野球に限らず多くの共感を得ました。今まさに国民が求めるものは、こうした強い意志であり、この意味では政治も例外ではあり得ないと思います。 小泉政権の展開する構造改革が、当初はなかなか成果を上げず、むしろ地方経済や中小企業を苦しめ、このままでは日本全体が沈没してしまうとの危機感が、多くの人たちの間に広がったのは事実であります。 しかし総理の強い意志によって、改革が次々と実行され、経済に明るい兆しが見えてきました。全体としては、失業率は低下し、求人倍率は改善し、株価が上昇していることは、誰しも否定しようのない事実です。 まさに、改革、勝利への強い意志と目的達成のための並々ならぬ努力、日頃の研鑽が最終的には大きな成果につながったのであります。 こうしたことを背景にして、今や我が国社会には、やればできるという自信が芽生え、新しい社会に挑戦する意欲が生まれてきつつあるといえます。 ただ、改革はまだ道半ばです。だからこそ、これまでの改革を一層推し進め、将来への国民の期待、夢を末広がりに導いていく予算でなければならないことはいうまでもありません。 以下、本予算に賛成する具体的な理由を申し上げます。 まず、強調すべきは、この予算が、我が参議院での決算審査の結果をしっかりと踏まえ、編成されたことであります。 例えば、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省などの一般会計、特別会計については、平成15年度決算審査における様々な指摘を受け、それを踏まえて、適切に措置されました。 政府の取り組みを是とし、このことを高く評価するものであります。 決算重視の参議院では、衆議院から予算案が送付された翌日、予算委員会に先駆け決算委員会で全般質疑を行いました。 決算審査を予算に反映させるため、参議院の総意で実施されたものであります。 その後の参議院予算委員会における与野党通じて充実して審議が行われ、本日予算案成立の日を迎えました。 次に、賛成の理由としては、予算の重点化と財政再建が一段と推進されている点であります。「改革なくして成長なし」、「民間にできることは民間に」、といった規制改革によって、経済活動に活気が戻り、税収も期待以上に増加しております。 そのなかで、全般的に予算の合理化が図られ、主要な項目にメリハリを利かせたものになっております。科学技術立国のための科学技術振興費、そして少子高齢化社会へ着実に対応する社会保障関係費は拡充されています。 一方、公共事業関係費、経済協力費、防衛関係費は抑制され、選択と集中の傾向が鮮明になっています。 このため、一般会計の規模は8年ぶりに70兆円台に縮小し、国債発行額は5年ぶりに30兆円を下回り、財政再建が一段と進められる編成となっています。 さらに、小泉改革を加速する予算であることであります。今国会での重要法案である行政改革推進法案によって、特別会計の整理・統合・役割の見直しに踏み切り、国債発行額の圧縮につなげ、そして国家公務員の純減により「小さくて効率的な政府」への取り組みを強めています。 このほか、高齢者医療制度の創設を柱とした医療保険制度の抜本改革、補助金削減や税源移譲の恒久措置化などの三位一体改革が進められ、政府系金融機関の統合、さらには国有財産の有効活用なども財政構造改革の一環として実施されることになっております。 以上のように、平成18年度予算は、小泉改革の集大成であり、かつ改革を加速するものであります。政府におかれましては、本予算成立後、迅速かつ適切に執行されることを強く要請いたします。 なお、最後になりますが、メール問題等、国民に申し訳のたたないドタバタ劇があったことは、誠に遺憾であります。 国会は何を審議しているのか、国民のためになる真面目な議論をしてほしいという声に我々国会議員は真摯に耳を傾けなければならないと思います。 その中で、我が参議院は、実に、公聴会を含めて77時間にも及ぶ議論を重ね、多くの建設的な意見を得ることができました。 総理も、現実的かつ具体的な提案には与野党を問わず、虚心坦懐に耳を傾けると明言しており、多くの成果を得たものと自負しております。 また、少しでも多くの国民の目に触れるように、との内外の配慮から、6度ものTV中継を導入したことは画期的であります。そのおかげで、一般の国民から数多くの反応が寄せられており、本予算の審議が十分かつ濃密なものであったことは誰よりも衆目の判断するところと考えます。 この意味では、まさに参議院らしい審議ができたと思います。関係者のご協力を無にしないためにも、これまでの議論を踏まえた、一日も早い予算の成立こそ、国民の求めるものであることを強調して、平成18年度予算に対する私の賛成討論を終わります。 |